悪質な危険行為を繰り返しす自転車運転者に安全講習を義務付ける
改正道交法が、平成27年6月1日より実施されています。
警視庁のまとめでは、この1ヶ月間で549件の摘発が報告されています。
この改正法では、信号無視などの14項目を「危険行為」と定めており
3年以内に2回以上摘発された場合、安全講習を義務付ける内容となっています。
ちなみに、一番多かった危険行為は「信号無視」の231件、
次いで「遮断踏切立ち入り」の195件となっていますが、今のところ
2回以上摘発されて安全講習を義務付けられたケースはないそうです。
今日は最近、何かと話題になっている自転車についてご案内いたします。
自転車保険とは?
各保険会社が取り扱う自転車保険の内容は、
ご自身のケガを補償する傷害保険をベースに、自転車運行中に相手にケガをさせた時や、
車両を損傷させた場合に備える個人賠償責任保険特約が付帯された内容が一般的です。
保険料は個人型であれば、年間5000円~10000円程度で加入できます。
また、最近では自動車保険や火災保険に個人賠償責任保険特約を付帯することで
賠償部分のみをカバーされている方も多く見受けられます。このパターンですと
相手方への賠償部分のみの補償となり、ご自身のケガの補償はありませんが
年間保険料が1500円~2000円程度と、かなり割安に加入することが出来ます。
家族や子供は?
前段で申し上げたとおり、自転車保険は「傷害保険+個人賠償責任保険特約」というタイプと
自動車保険や火災保険に個人賠償責任保険特約を付帯して賠償部分のみを補償するタイプがあります。
どちらのタイプも、賠償部分についてはご家族全員が保険の対象(正確には同居の親族および別居の未婚の子)
となりますが、ご自身のケガを補償する傷害部分については、契約タイプ(個人型・夫婦型・家族型)に応じた
補償範囲となります。
兵庫県で義務化?
小学校5年生の子供がマウンテンバイクで坂道を走行中、67歳の女性と正面衝突し意識不明となった事故。。。
まだ皆さまのご記憶に新しいことと思います。この事故は、平成25年7月4日、神戸地裁での判決で
小学校5年生の母親に9520万円の賠償支払命令が下されました。
兵庫県下の交通事故件数は、自転車関係の事故も含めて年々減少傾向にあるものの、
上記のような歩行者と自転車の事故は平成16年から平成25年までの10年間で1.9倍に増加しています。
兵庫県では、こうした状況を踏まえ、自転車の交通安全対策の強化、交通ルールやマナー、
事故への備えについて検討され、平成27年4月1日から
「自転車での安全で適正な利用の促進に関する条例」が制定され
10月1日より自転車利用者に賠償責任保険の加入が義務化されました。
京都では?
現在のところ、京都府において自転車保険を義務化する発表はされておりませんが
京都府に限らず、全国各都道府県において、自転車保険の加入義務化を
検討されている動きがあります。
いずれにしても、6月からの改正道交法により
自転車運転者への取り締まり指導が厳しくなり、また自動車やバイクと同様に
自転車も保険加入が当たり前のようになってくる事が考えられます。
おすすめは?
自転車だからといって、賠償額が低いとは限りません。実際、神戸では1億円近い高額賠償事例が
起こっておりますので、自動車保険のように賠償=無制限であれば安心です。
そして、いざ事故が発生したときに、保険会社の事故担当者が相手方と交渉してくれる
示談交渉サービス付の保険を選択されることをお勧めいたします。
自転車であっても、加害者となるケースが増えています。みなさん自転車運転マナーを再確認いただき
万が一のために、保険加入をお忘れなく!