今日は自動車保険のお話です。
最近、「走った分だけの保険料」なんてキャッチフレーズで
宣伝している通販型自動車保険のことについて質問されることがあります。
「保険料が安いのはイイけど、本当に事故の対応は大丈夫ですか?」このような質問です。
確かに保険料だけをみると大手国内損保会社に比べ、かなり割安です。
では、補償内容はいかがでしょうか?
先日、弁護士費用特約について問い合わせがありました。
知り合いの方の車に乗車中、後続車両にノンストップで追突され
大けがをされた方からの相談です。追突してきた車両は無保険であったため
自身の加入する自動車保険の弁護士特約で対応しようと
加入する保険会社へ連絡されたところ・・・
残念ながら、弁護士特約が使えないとの回答。
なぜでしょうか?
実は、各保険会社が扱っている弁護士特約には
①交通事故であればすべてが対象となるタイプ
②契約車両のみを対象とするタイプ
と種類があります。今回、相談をいただいたお客様の弁護士特約は②のタイプだったのです。
弁護士特約を付帯しているから安心って思っていても
こんなところに落とし穴があったなんて・・・
そんなことにならないよう、皆さまもご確認ください。
等級や割引は?
皆さんご承知のとおり、自動車保険は保険金請求されますと自動車保険等級制度により
翌年の保険料がアップされ、逆に保険請求されなければ年々保険料が安くなります。
しかし、保険請求されても翌年保険料に全く影響を及ぼさないものもあります。
前段で申し上げた弁護士特約やファミリーバイク特約の請求が、これに該当します。
ここでは、等級制度について説明いたします。
現在、殆どすべての保険会社が、自動車保険等級制度を採用しております。
等級は、1等級(64%増)~20等級(63%引)まで20段階の割引率が設けられています。
新規で加入された場合は6等級からスタートし、保険請求事故がなければ翌年7等級になり、
また1年間保険請求事故がなければ8等級と1年間で1等級ずつ進んでいきます。
事故すれば高くなる?
逆に保険請求事故がありますと、どのくらい保険料がアップするのでしょうか?
実は事故形態によって、翌年保険料の上がり方が異なっています。(1等級ダウン事故と3等級ダウン事故の2種類)
<1等級ダウン事故例>
→ 車両の火災事故・盗難事故・落書きやいたづら損害・飛び石によるフロントガラス損害 など
<3等級ダウン事故例>
→ 車両の自損事故・対人事故・対物事故
平成24年10月から等級制度が大きく改正され、保険請求事故を起こされた場合
翌年保険料が大幅にあがる仕組に変わりました。
ですから安易に保険を請求されるのは禁物です。「こんなに高くなるんだったら保険請求しなければ良かった」
なんて事にならないよう、保険請求される場合は保険代理店の営業担当者や保険会社の事故担当者の方に
よ~く相談されることをお勧めいたします。
みらいふの営業担当者は、このような事故対応において皆さまに安心していただけるよう
しっかりと相談・アドバイスを行っております。
お困りの方がおられましたら、何なりとご相談くださいませ。